・略称・・・髄液
・別名・・・脳漿(のうしょう)
・血液、リンパ液と並び、「第3の体液」と呼ばれている脳と神経の栄養分
・クモ膜下腔を満たす無色透明な液体で頭蓋骨と仙骨の間を還流している
・成分はたんぱく質や糖などを含む弱アルカリ性
・脳脊髄液の循環が正常に保たれてこそ自然治癒力が発揮されます。
・成人では約150ml(脳部に1/2、脊髄部に1/2)が溜まっています
・1日3回~4回入れ替わり、約500ml作られます
・最終的にリンパ液または、血管の中に吸収されます
・脳や脊髄に浮力を与え衝撃から守るクッションの役割
(胎児と羊水との関係によく似ています)
・脳に栄養を与える
・神経細胞の老廃物を運び去る
・中枢神経にとって有害な金属やミネラルを取り除く(キレーション)
・脳内と全身の神経の新陳代謝と修復
・全身の神経機能が低下し身体が不調になります
・自律神経に影響を及ぼします
・美容障害を引き起こします
・中枢神経(脳・脊髄)を包んでいる線維性結合組織
・髄膜ともいう。
・外側から硬膜・クモ膜・軟膜の3層から成る
・脳と脊髄の保護をしている
【軟膜】
脳、脊髄に密着している
【クモ膜】
軟膜と硬膜の間にありクモ膜下腔をつくる
【硬膜】
頭蓋や背骨の内面に密着している
硬膜
・脳の移動を抑える大脳鎌を作る
・静脈洞が作られ、脳から出る静脈血が流れる経路をつくる
・静脈洞には、クモ膜顆粒というリンパ系路があり脳外の脳脊髄液を静脈に戻している
クモ膜
・多数の動脈と静脈が存在する
・クモ膜下腔をつくる
軟膜
・脳の凹凸に添って表面を覆っている
・皮質の溝の中にまで入り込んでいる
頭蓋骨の歪みは、硬膜の捻じれを引き起こします。
捻じれた硬膜は脳脊髄液の流れを滞らせる原因になります。特に後頭骨がずれると、底部に大後頭孔と呼ばれる脊髄を通す穴に圧迫が起こります。さらに、上部頚椎が変位して延髄部の硬膜を圧迫することで大きな影響がでてきます。そして、硬膜が付着している仙骨を引っ張り、仙骨がずれて全身の歪みになっていきます。頭蓋骨の歪みは、脳脊髄液の流れを悪化させるだけでなく全身のバランスを崩しあらゆる不調を起こします。美容面でも影響があります。頭蓋骨の歪みは、脳脊髄液の他にリンパ液や血液の流れを同時に悪くするため肌に栄養が行き渡らずハリや艶を失います。