頭と顔は、約30種類の筋肉で構成されており顔面筋と咀嚼(そしゃく)筋とがあります。
「喜・怒・哀・楽」の表情をつくる顔面筋のことを表情筋とよびます。表情筋は顔面の骨の表面や筋膜からおこり、顔面の皮膚につくため皮筋ともよばれます。
咀嚼筋とは、歯で食物をかみ砕く筋肉で下アゴを持ち上げる作用があります。顔面の深部にあるため、深頭筋とも呼ばれています。
咀嚼筋は、外側翼突筋・内側翼突筋・側頭筋・咬筋の4種類で構成されています。
1.前頭筋(ぜんとうきん)
2.帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)
3.後頭筋(こうとうきん)
4.側頭筋(そくとうきん)
5.咬筋(こうきん)
6.側頭頭頂筋(そくとうとうちょうきん)
7.前耳介筋(ぜんじかいきん)
8.上耳介筋(じょうじかいきん)
9.後耳介筋(こうじかいきん)
10.皺眉筋(すうびきん)
11.眉毛下制筋(びもうかせいきん)
12.眼輪筋(がんりんきん)
13.頬筋(きょうきん)
14.口輪筋(こうりんきん)
15.口角下制筋(こうかくかせいきん)
16.口角挙筋(こうかくきょきん)
17.上唇挙筋(じょうしんきょきん)
18.上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)
19.鼻根筋(びこんきん)
20.鼻筋(びきん)
21.鼻中隔下制筋(びちゅうかくかせいきん)
22.笑筋(しょうきん)
23.オトガイ筋(おとがいきん)
24.下唇下制筋(かしんかせいきん)
25.大頬骨筋(だいきょうこつきん)
26.小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
前頭筋(ぜんとうきん)
眉毛の上から縦に伸びている筋肉で、眉を上げ、顔のシワをつくる筋肉。この筋肉が老化すると額に横ジワが残ります。
後頭筋(こうとうきん)
帽状腱膜を後方に引く。
前頭筋と後頭筋は一つにまとめて「後頭前頭筋」と呼ばれます。
帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)
前頭筋と後頭筋の真ん中の部分で頭頂に薄く張った丈夫な膜(腱膜)。
笑筋(しょうきん)
口角を外側に伸ばす筋肉。頬にエクボをつくります。弾力を失うと口元がたるみます。
大頬骨筋(だいきょうこつきん)
口角を上外側に引き上げる働きをする筋肉。この筋肉の上の皮膚はシミ・くすみができやすいところ。
小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
上唇を後上方に引き上げる働きをする筋肉。自然な笑顔をつくるのに大切な筋肉。この筋肉がこわばると無表情になり笑顔が不自然になる。頬にたるみが出来きほうれい線が深くなる。
眼輪筋(がんりんきん)
目の周りの筋肉で、まぶたを開けたり閉じたりする筋肉。薄い筋肉でシワになりやすい。
皺眉筋(しゅうびきん)
眉間に縦ジワをつくる働きをする筋肉。まぶしいときやストレスを感じている時に眉間のシワが目立ちます。
眉毛下制筋(びもうかせいきん)
眉毛を下に引く事で目と目の付け根の横シワをつくる。
口角下制筋(こうかくかせいきん)
口角を下方に引く筋肉。口を「への字」にします。この筋肉が弱ると、口角から下アゴにかけて縦ジワができてきます。
頬筋(きょうきん)
口角を斜め上に持ち上げます。息を強く吹くときに働く。この筋肉が老化すると頬がこけます。
口輪筋(こうりんきん)
口の周り筋肉で、口を閉じる尖らせる。頬や顎の筋肉と連動して口元の表情を作る。
オトガイ筋(おとがいきん)
下顎の前面中央部(オトガイ部)に梅干の種のようなしわを作り、隆起させる筋肉。
鼻根筋(びこんきん)
鼻の上部に横シワを作ります。
鼻筋(びきん)
鼻の周囲を取り囲んでいる筋肉。
鼻中隔下制筋(びちゅうかくかせいきん)
鼻の穴をせばめる筋肉。