・慢性頭痛は日本人のおおよそ4割がかかっている病気です。
・1年間に頭痛にかかる医療費は約3000億円です
・頭痛には、大きく分けて、2つのタイプがあります。
1. 機能性頭痛・・・臓器に異常がないときに発病する頭痛
2. 症候性頭痛・・・身体の臓器などに異常があるときに発病する頭痛
・機能性頭痛は、3つのタイプがあります。
1. 片頭痛
2. 緊張型頭痛
3. 群発頭痛
・片頭痛は、2つのタイプがあります。
1. 前兆を伴わない頭痛
2. 前兆を伴う頭痛
・月に1~2回、繰り返し起こる発作性の慢性頭痛。
・多いときには週に2~3回頭痛が起こる。
・日本人の約8%が片頭痛。
・女性は、男性の約4倍。
・頭の片側、もしくは両側が「ズキンズキン」と脈打つように激しく痛む。
・痛みで日常生活に支障をきたす。
・寝ると楽になる。
・一度頭痛になると、それが治まるまでに数時間かかる。
・長いときには3日間ぐらい続くこともある。
・片頭痛時は、音や光に敏感になる。
・片頭痛時は、騒音や急にまぶしいところに出ると痛みがさらにひどくなる。
・嘔吐することもある。
・身体を動かすだけで痛みが強くなる。
・寝返りだけでも痛みが増す。
・慢性頭痛持ちで、ときどき片頭痛になる人もいる。
・片頭痛の原因はよくわかっていない。(三叉神経説、血管説がある)
・ストレスやホルモンの変化が片頭痛の誘因となることがある。
・女性ホルモンも頭痛を誘発する要因となる。
・妊娠中には頭痛が起こりにくくなる。
・経口避妊薬のピルを服用すると、頭痛が起こりやすくなる。
・出産後は妊娠前より、頭痛がひどくなる場合がある。
・チョコレートやワイン、チーズなどの食物が誘因となる場合がある。
・頭痛が起きるとき、イライラや視覚障害などの予兆や前兆をともなうことがある
・視覚障害の「閃輝暗点」が最も多い前兆。
・1~2日前にあくび、イライラ、空腹感、むくみなどが現れる場合がある。
・頭痛の直前に起きる前兆には、視覚障害や感覚障害などがある。
・前兆としてまれに、失語や体の左右どちらか半分が麻痺状態になる場合がある。
・予兆や前兆は、片頭痛のあるすべての人に見られるわけではない。
・まず、頭痛の引き金になる誘因を避けることが大切。
・日頃からストレスをためないようにする。
・経口避妊薬やホルモン剤を避ける。
・頭痛を誘発する食物を避ける。
・頭痛があるときに睡眠をとると、痛みが和らぐ場合がある。
・片頭痛、群発頭痛は、血管の周囲の炎症で起こる
・頭の血管が拡張し、その周囲に炎症が起こって、痛みを引き起こしている。
・血管が拡がっただけでは痛みは伴わず、血管の周りに炎症が起こるから痛む。
・脈打つような痛みがある。
・痛みは両側に起こる場合もある。
・吐き気は片頭痛の特徴のひとつ、緊張型頭痛にはみられない。
・頭痛があるときに電車やバスなどの乗り物に乗ると、吐き気を催す人もいる。
・片頭痛のときは、ちょっとした刺激に敏感になる。
・寒さ、天候、雨、音、光、騒音に弱くなる。
・天候や気候の変化が頭痛の誘因になる。
・環境の変化と自分の動作が一緒になって頭痛の誘因になる
・片頭痛の痛みは4~72時間。
・殆どは4~5時間で治まる。
・いつも頭の同じ側が痛むとはかぎらない。
・空腹感、眠気、むくみ、イライラなどは頭痛の前兆。
・片頭痛は遺伝しやすい。
・親が片頭痛もちだと、その子供も片頭痛になりやすい。
・閃輝暗点が右の方に出た場合は、右側が痛くなる。
・前兆は、脳の視床下部の障害が原因になっていることが多い。
・頭が痛くなったら静かな薄暗い部屋で横になって安静にすることが基本。
・頭が痛くなったら寝てしまうのが一番。
・睡眠が、片頭痛に一番効果がある。
・ほどよい時間の睡眠が拡張した血管を元に戻す。
・コーヒー、紅茶のカフェインが脳の血管拡張を抑えて痛みを軽減させる。
・お風呂に入ったりアルコールを飲むと血の巡りが良くなると悪化する。
・空腹のときに頭が痛くなりやすい。
・30才前後の女性が最も多く、慢性頭痛全体の約4分の1を占める。
・頭を動かすたびにガンガン響く。
・じっと寝ているしかない状態になる。
・2割程度の人は前兆がある。
・眼のまわりやこめかみ、額のあたりが痛い
・消炎鎮痛剤やトリプタンを飲むとよい。
・こめかみを冷やすとよい。
・安静にするとよい。
・規則正しい生活をする(寝不足、寝すぎNG)
・朝食をきちんととること。
・人ごみの中はなるべく避ける。
・お酒を控える。
・長風呂を控える。
・生理の数日前から予防薬を内服するのも効果的。
・緊張型頭痛は日本人に多い慢性頭痛。
・肩こり頭痛と呼ばれる。
・10才代から90才代まで幅広く起こる。
・頭の後ろからてっぺんあたりが痛い
・痛みの程度はそれ程ひどくない。
・頭を締めつけられるような頭痛が毎日のように起こる。
・年齢的には中高年にも多い。
・女性と男性では、大きな差はない。(片頭痛は女性:男性=4:1)
・肩と首筋がこる。
・目が疲れやすい。
・体がだるい。
・何もしないのに疲れる。
・日常生活に支障をきたすことはあまりない。
・お風呂に入ったりお酒を飲んだりして血の巡りが良くなると軽くなる
・1日中頭が痛いこともあれば、数時間で痛みが治まることもある。
・頭痛薬をのめば、1~2時間ほどで治まる。
・フワフワしためまいがする場合がある。
・マッサージで楽になる。
・仕事や日常生活ができなくなるようなことは殆どない。
・精神、身体のどちらのストレスによっても起こる頭痛。
・次第に軽いうつ状態になる場合もある。
・筋肉の緊張が脳に影響を及ぼし、痛みを調整する機能がうまく働かなる。
・不自然な姿勢などが原因で生じる筋肉への負担によって頭痛が起こる。
・頭、首、肩のまわりの筋肉が収縮して、頭痛、頭重となる。
・緊張型頭痛はストレスが直接の原因。
・何がストレスになっているのかに気づくことが重要。
・ストレスをうまく発散させる。
・気晴らしをする。
・マッサージなどで身体的ストレスを取り除く。
・姿勢を正す。
・長時間同じ姿勢をとらないようにする。
・精神的なストレスによる頭痛は、軽い抗うつ薬や抗不安薬が有効。
・身体的なストレスによる頭痛は、マッサージなど血液の循環をよくする。
・筋弛緩薬や循環改善薬を一時的に使用する。
・緊張型頭痛と片頭痛が混じったタイプの混合型がある。
・心身のストレスで痛みを調節する脳の働きがうまくいかなくなって頭痛が起こる。
・緊張型頭痛の場合も、片頭痛と同じように、体質的な要因もある。
・体質で大脳辺縁系の働きが悪い人は、筋肉がほぐれにくく緊張型頭痛になりやすい。
・医師にかからない人が多い。
・頭を支える筋肉の過緊張で頭の正確な位置の情報が脳に伝わらずめまいが起こる。
・首の筋肉には、頭が安定する位置を脳に知らせる役割もある。
・不自然な姿勢を続けることが緊張型頭痛を引き起こす。
・頸や後頭部の筋肉が硬くなり頭痛を起こす。
・たばこが緊張型頭痛の原因になることはない。
・緊張型頭痛は、脳の検査をしても診断できない。
・ストレッチや体操など、ゆっくりした運動が有効。
・ヨガや太極拳なども有効。
・強いストレスが毎日かかると片頭痛に緊張型頭痛が加わる。
・薬ののみすぎが頭痛悪化のもとなる場合もある。
・片目の奥がえぐられるようなひどい痛み
・慢性頭痛の1%程度。
・明け方の決まった時間に激しい頭痛に襲われる。
・睡眠中に襲いかかってくる激しい痛み。
・恐怖が大きく、悩みになる。
・目が閉じるように細くなる。
・涙が出る。
・目が充血する。
・瞳孔が小さくなる。
・鼻水が出る。
・30才前後の男性によく見られる。
・季節の変わり目の春と秋に起こりやすい。
・年1~2回、1~2ヶ月の間毎日おこる。
・鼻水や充血、流涙などがある。
・風呂に入って血流がよくなると悪化する。
・酒を飲で血流がよくなると悪化する。
・吐気はない。
・きまって片方の眼の奥がえぐられるような激痛が数時間起こる。
・大体は寝入って1~2時間してひどい痛みで眼がさめるという状態。
・片頭痛とは違いじっとしていらない。
・頭を壁にガンガン打ち付ける人もいるぐらいである。
・通常は放置しておいても3時間程で治まる。
・救急外来に行く人が多い。
・血管が拡張してその周囲に炎症が生じ、三叉神経を刺激するために起きる。
・群発頭痛は、目の奥の太い血管に炎症が起こる。
・純度100%の酸素を吸入すると、痛みが軽減する人もいる。
・携帯用の小さな酸素ボンベでは、濃度が濃くないので効果がない。
・群発頭痛が起こっている期間中は、アルコールを飲むと、必ず激しい頭痛になる。
・酒後だいたい40分から1時間後に起こる。
・群発頭痛の原因に、ストレスは関係ない。